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明けて翌日。
やむを得ず、インペリアルナイツへと配属されたオレは渋々、インペリアルナイツに宛がわれた隊舎へと向かう。
渡されたメモの地図を頼りに進むと、行き着いた先には、
「マジか……」
武官騎士達の隊舎がある区画から比較的近い所にある貴賓館の一棟だった。
オレは館内に入り、会議室兼部隊待機室と記されたプレートが掲げられていドアをおそるおそるノックした後、室内へと入る。
すると、既に室内に居た人物達の視線がオレへと突き刺さる。
「この度、インペリアルナイツへの配属を拝命しました、ニアル・イーワンです。宜しく、お願いします」
一先ずは自己紹介。
しかし、誰からも反応は返ってこず、居たたまれない気持ちになる。
オレは適当に空いている席に腰掛け、室内にいるインペリアルナイツのメンバーを見やる。
ドアに近い方から、先ずは、イチハ・メ・イード。第四王女の世話係にして護衛を務める近衛兵だ。
次に、イチハの隣には、フタバ・メ・イード。イチハと同じく、第四王女の世話係にして護衛の近衛兵。そして、イチハとは姉妹。この二人は第四王女が騎士団に入団したので、近衛兵からの出向という形だ。
その次は、このインペリアルナイツが創られる事になった元凶であり、この部隊の副隊長であるこの国の第四王女──シーリ・ガ・ル・ピースフル。
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