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そして、最後にこのインペリアルナイツの隊長の監視という名目で、ハーラ武官騎士副団長がインペリアルナイツのメンバーに名を連ねている。
なんなんだ? この女子率の高さは?
しかも、皆、“着ていて恥ずかしくないのか?”と問いたくなるような破廉恥な恰好。
そして、隊員が囲むであろう大きなテーブルの上には一着の服が折り畳まれて置かれている。
はは、まさか、ね?
「──チーッス! 遅れてゴメン! スイマメーン! 俺、参上!」
ノックもせずに、全然笑えない挨拶と共に男が室内へと入ってきた。
見るからに優男といった感じだが、見た目と言動にギャップを覚える。
コイツがこの“インペリアルナイツ”の隊長の異世界人──ヘースケ・カワザか。
第四王女が近郊の森で拾ってきた異世界人。
過去にも、この世界に異世界人が来たことは幾度となくあり、いい意味、悪い意味、共に爪あとを遺していった。そして、中には前世が異世界人という転生者なる存在の存在も確認されている。
「アレ? キミは何で隊服に着替えてないんだ?」
開口一番、変態発言をしてくる異世界人。
「は? オレ、男なんだが?」
抗議の声を上げるオレ。
「──え? あれ? あれれ?」
「そうですよ! ヘースケ様。平民男に“この様な服”を着せても、キモチワルイだけです!」
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