2.太陽

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2.太陽

「太陽が当たると眠たいよぅ」  思考が停止した。 「ぱぱ~今の分かった? 親父ギャグなんだけど、『太陽(たいよう)』が当たると眠『たいよぅ(たいよう)』っていう……」 「分かった、分かったから」  小夏は最近親父ギャグにハマったようなのだ。大して面白くもないが、本人は親父ギャグを私に披露できて嬉しそうだ。笑ってあげよう。 「クスッ」 「え、ぱぱの笑い方やばい」 「いいから歩いて。行くよ」  今は6時40分。早歩きで駅に向かわないと電車が行ってしまう。私は早歩きで小夏の横を通り過ぎた。
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