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遅れてきた旺然たる反抗期
あたしは、眩しい光の中で目を覚ました。
ゆっくり身体を起こそうとしたけど、身体が鉛の様に重く、怠くて動けない。
…ベッド?病院?
「華…まだ寝てなさい。」
ボーッとする中で、ダディの静かな声が聞こえた。
「う…ん。」
あたしはまた目を瞑った。
「華さん…華さん。」
ママの声で目が覚めた。
「あ…ママ?」
心配そうな顔をしている。
「気分はどう?」
「うーん。なんか怠い。」
あたしは身体をゆっくり起こしたけど、関節という関節が軋んで痛かった。
「あたし... どうしたんだろ?」
ママが、事情を話してくれた。
…パパの病院?
どうやら、パパが院長を務める病院へ運ばれた様だ。ここには、ダディも麻酔科医局長として働いている。
周りを見ると、個室の大きな部屋に寝かされていて、窓辺には綺麗な花が飾られていた。
「ああ…それね。ユウヤさん…でしたっけ?あなたを助けてくれた人。あの方が持って来て下さったの。お見舞いに来てくれたんだけど、あなた眠ったままだったから。」
部屋中にバラの優しい香りが漂っていた。
あたしは、丸一日寝ていたらしい。
「あら…何度か起きて、トイレへ一緒に行ったじゃない。覚えて無いの?」
ママが笑った。
…うーん。記憶にない。
「腎臓の検査データーが少し悪いから、数日入院しましょうって。」
「大変!真啓くんの家に遊びに行くことになってたの!」
「入院が決まった時に、夏がメールをしてくれたわよ。真啓さんも心配してお見舞いに来ますって。」
あたしはママに、あの時の事を詳しく話した。
すぐに点滴も外れて自由に過ごせるようになった。
「ママ…シャワー浴びたい。」
ママは、看護師さんに聞いて許可を貰って来た。
「ふらふらしたら危ないから、気を付けてね。」
あたしは着替えを持って、シャワーを浴びようと病衣を脱いだ。
鏡に映った胸には、心電図モニターを付けていた時の名残の様なベタベタしたものがくっついていた。
…暫く入院か。リツも心配してるだろうな。
そして気が付いた。
首筋につく赤いマーク。
友達が、彼氏の家に泊まった後につけていた。
…キス・マーク?
あたしは、眩暈が酷くなったような気がした。
シャワーからあがると、ママが髪を乾かしてくれた。
あの時の事を、一生懸命思い出そうとしていた。
おしゃべりなあたしが、静かなのを心配してママが顔を覗き込んだ。
「華さん?」
「ママ…。」
あたしは、それっきり何も言い出せなくて、気が付いたら泣いていた。
多分、ママは知ってるんだ。
だからこんな、タートルネックのシャツを持ってきたんだ。
「華さん…大丈夫。本当に何も無かったの。」
ママは、あたしをギュッと抱きしめた。
「あの子達の中で、あなたが一番重症だったんだけどね、間一髪でみんな大丈夫だったのよ。」
ママを見上げた。
「なんで?なんで大丈夫だったって判るの?」
その場に居なかった、ママに何も無かったなんて、判る筈無い!
「あなたがここに運ばれてきたときにね、静さんが、産婦人科のドクターにお願いして…。」
あたしは、ここまで聞くと吐き気を催して、お腹は空っぽの筈なのに、何度も何度も吐いた。
ママは、背中をずっと摩ってくれたけれど、吐き気は増すばかりだった。
「じゃ…パパもダディも、何があったか知ってるってこと?」
…嫌だ…。
ママは、静かに頷いた。
お父さん達に、そんなことまで知られるなんて、とっても恥ずかしかった。
「みんなあなたのことを、心配していたのよ?だから一応確認して貰ったの。」
「か…確認?どーゆーコト?」
心臓が、胸の中で暴れてた。
「…なんで…なんでそんなこと勝手にするの?」
ママは大きなため息をつきながら、タートルネックの薄手のセーターを私に着せた。
「犯人が大勢だったから、DNAを取ったのよ。着衣の乱れがあったし、あの時点では、何も無かったかどうかなんて判らなかったし。あなたは眠ったままだったし…。」
あたしは、顔が真っ赤になった。
確かに、大丈夫だったからホッとはしているけど、それでも自分の身体を知らないうちにチェックされていたってこと?
…信じられない!
恥ずかしい気持ちで、いっぱいになった。
「大丈夫じゃなかったらどうするの?」
そうだったとしても、ママ達はあたしには絶対に伝えないと思う。
ママは、大きなため息をついた。
「大丈夫だったんだから、大丈夫じゃ無かった時の話なんて、出来ないわ。」
着せてもらったばかりのタートル・ネックを脱ぐと、シャツとブラになり、近くにあったタオルで、首をごしごしと拭いた。
「ちょっと。華さん!」
「嫌だ…気持が悪い…。」
…汚い!汚い!汚い!
夢中で擦った。皮膚が剥がれてしまっても良い。この誰かがつけたマークを、自分の身体から、削り取りたかった。
「そんなに擦っても取れないわよ。ほら擦ったところが真っ赤になったでしょう?」
皮膚が、ヒリヒリとしだして、血が滲み始めた。
「消えて…無くなれ…こんなの…。」
ママが、止めるのも聞かず、力一杯擦った。
「華さん!」
ママが強い口調で、あたしの身体を揺すりながら叫んだ。
「華っ!やめなさい。」
ママはあたしの手を、グッと痛いほど握って離さなかった。
「何も無かったのよっ!!」
ママは瞬きもせず、ゆっくりとそしてハッキリと言った。
「それは判ってる!判ってるってばっ!!でも気持ちが悪いの。」
あたしの知らないうちに、知らない男の人が触れたことが、気持ち悪くて仕方が無かった。
ママは、タオルをあたしから奪い取ると、ベッドの上に放り投げ、そして強く長い間あたしを抱きしめた。
「最悪な事態にはならなかったの。」
ママは、ほぼ強制的にセーターを手早く着せ乍らいった。そして、若い頃に自分に起こった酷いことについて話した。
「いい?華さんはもう大きくなったから、私は話すのよ?最悪の事態…それは強姦されて、それが元で妊娠したり、病気を移されたり…。私はそういうことを言ってるの。」
あたしはベッドに潜り込んで、ママに背中を向けた。
「暫くライブもコンサートも駄目よ。OK?」
あたしが、返事をしなかったので、ママはまた、ため息をついた。
「ママのため息は聞き飽きた。用が無いなら帰ってよ。」
毛布を頭から被った。そしていつの間にか寝てしまったらしい。
…そうなの…だから…。
ママが、誰かと話す声が聞こえた。
「静さんが、レイプ・キットをして貰うように頼んだことが、華さんは気に入らないし、〝何も無かった″事を、静さんにも、あなたにも知られたことが嫌なんですって…全く。」
ママは、少し怒った口調で話してた。
「僕は何も無くて本当にホッとしました。それは静さんも同じです。落ち着くまで、外出はさせないで様子を見ましょう。安定剤も、腎機能が悪かったんで使えないんです。」
話している相手は、パパだった。
「 “何も無かった”んだから別に良いでしょう?」
あたしは振り返ってふたりに言った。
「華さん。暫くは学校以外は、外出禁止です。」
歴然たるパパの態度は、想定内。
「それから、コンサートもライブもこの先行くことを禁じます。春さんにも、僕からきちんと伝えておきますから。」
春さんは、あたしのおばあちゃんだ。
「春さんは関係無いじゃない!」
「あなたは、知らない人について行ったんですよ?リツさんが居なかったら…。」
口調が厳しくなったパパを、ママが止めた。
「ついて行ったわけじゃない。連れていかれたのよっ!」
その場に居なかった人にとやかく言われるのが、あたしは許せなかった。
…見て無かった癖に!!
「同じようなものです。」
パパは、冷たく突き放すように言った。
「同じじゃ無いっ!」
パパの院内電話が鳴った…がすぐに出て後で掛けます…と、言って切った。
「パパは、あたしも悪いって言いたいの?」
ママは止めたが、パパは容赦なかった。
「ええ。そうです。」
「ちょっとガクさんそれは…それは違うわ。」
ママが、パパにはっきりと言った。
「患者さんにも、同じことを言える?」
あたしは、溢れ出す言葉を止められなかった。
「レイプされた患者さんに、あなたも、そんな状況を作ったのが悪いですって言えるっ?悪いのは、レイプした人でしょ?」
あたしの中の腹立たしさは、怒りに変わった。
「あなたは、患者の前に僕の娘です。周りに人も居たでしょうし、助けは呼べたはずです。」
「パパはいつだってそう…理論で人をねじ伏せる。状況も見てなかった癖に!」
いつも、疑いと否定から入るパパの悪い癖だ。それは、まるで共感とか同情とかを持たない、善悪だけで決めつけるロボットみたい。
「だから、もうその様なところへ行ってはいけません。」
…ほらね?いっつもこうだ。
「あ~もう良いよっ‼︎メンドクサイ。」
わざと聞こえる様な大きな溜息をついた。
「華さん。もう良いよとはどういうことですか?良くありませんよ?面倒臭いって、あなたのことで、皆が心配したんです。」
パパは、冷たくそして厳しく言った。
「別に心配してくれだなんて、誰も頼んで無いよっ!」
「華さん!」
ママが、叫んだ。
「結果論的に言えば、何も無かったんだったら良いじゃ無い?ママは、さっきそう言ったよね?」
「華…。」
パパは、大げさにため息をついてみせた。それは、まるであたしが何も分かってないような態度だった。
「外出禁止?あたし、リツや学校の友達と自由にご飯食べに行ったことなんて一度も無いよ?カラオケだって、映画だって、他の家の子は自由に行けてる。バイトだってしてる!」
今までの不満が、口からどんどん溢れ出して止まらなくなった。
「あなたは学生で、勉強する事こそ、本来尽くすべき義務です。」
パパは、一刀両断であたしの言葉を断ち切る。
「成績が下がったら、バイト辞めても良いからやらせて欲しいって、折衷案を出しても、聞いてくれたことないじゃ無い!」
「バイトをして無いからこそ、今の状態が維持できてるとは、考えないのですか?わざわざ成績が落ちると分かっているのに、それを許す親がありますか?意味が分かりません。」
「ほらそうやって、落ちる前提で、決めつけてるじゃん!」
「バイトしなくても、お小遣いはあげてるでしょう?」
ふたりの一斉攻撃が始まる。
「学校の帰りに、みんなでちょっと何処か行こうとか、そーゆー話になるでしょ?パパとママの高校生の時も、友達付き合いってあったでしょ?」
「だから、必要な時には、僕もトーコさんも必要なお金は、あげてるじゃないですか。」
パパは、いつだって冷静だ。友達とのお出かけなんて、その日突然決まったりするのに。
「それに…頑張って成績あげたって、テストの点が良かったって、褒めてくれた事なんてないじゃ無いっ!落ちた時だけ、文句言うじゃん。」
「あなたは、誰かに褒めて貰いたいから、勉強するんですか?将来の自分の為ですよね?」
…ほらね。
「私の為って言うなら、私の人生に、とやかく口出さないでよ!!」
パパの中では自分がいつも正しくて、あたしがいつも間違っている。
「あれは駄目、これは駄目って…パパは、あたしの本当のお父さんじゃ無い癖にっ‼︎いっつも偉そうに命令ばっ…。」
――― バチーン。
言い終わらないうちに、ママがあたしの頬っぺたを思いっきり叩いた。
「華…言って良い事と悪い事があるわ。ガクさんも…ガクさんも、あなたのお父さんですっ!」
ママはわなわなと震えて、瞬きもせず、ポロポロと涙を零していた。
「だって本当のことじゃない!!!本当のことを言って何が悪いの?」
パパは、凍りついた様に顔を強張らせた後で、今迄でみたことのない悲しみに暮れた顔をしてた。
「何度も言うわ!パパとは血が繋がってない!あたしとパパは赤の他人でしょ?」
あたしはナイフの様に言葉を振り翳した。
「あたしは生物学上の父はダディなのは、絶対に変わらない事実じゃない?!」
あたしに近寄ろうとするママを、慌ててパパが止めた。
「華さん…。」
不満はあたしの口から、流れ出して、止まらない。
「パパもママも…患者の苦しみは分かっても、娘のあたしのことなんて、ちっとも分かってない癖にっ!こんな時ばっかり偉そうに、命令したり、指図しないでよっ!!!!」
あたしは布団を頭まで被った。
「は…な…あな…たって…子…は。」
「み〜〜んな 大っっ嫌いっ!!」
泣き出したママを、パパが抱き抱える様に病室から連れだした。
♬*.:*¸¸
あれ以来、パパもママも余り来ない。
病室に来ても、最低限のことだけ話して帰っていく。
…その方が、楽。
言ってはいけないと判ってた。だけど、あたしの気持ちも判ってほしかった。
良い子にしているつもりは無いけれど、他の家の様な酷い親子喧嘩もしたことが無かった。
…今までは。
何故しょっちゅう喧嘩をすることがあるのかと思ってたけど、今ならそれが少し判る…気がする。
――― コンコン。
華さん?入るよ?病室の扉をノックする音が聞こえた。
…ダディだ。
「うん。」
ふたりの代わりに、ダディが良く来てくれるようになった。
物凄く叱られると思ってたけど、あたしがパパに言った酷い言葉について、一切触れず、いつもの様に優しかった。
「今日の僕のお姫様の具合はどうだい?」
あたしにハグをしながら頭にキスをする。ダディはいつも甘いフローラルの香りをさせてる。
「元気。もう病院に居るの飽きちゃった。」
リツが貸してくれた本も全部読んでしまったし、真啓が持って来てくれたCDも聞き飽きた。
「華さんにお客さんだよ。」
ダディが優しく微笑んだ。
…誰だろう。
「あっ!!」
ダディがどうぞというと、その人物は病室に入って来た。
見覚えのあるストロベリー・ブラウンの髪、サングラスに、大きなマスクをしていた。
「君の命の恩人だよ。」
病室のドアをくぐる様に、入って来たのはユウヤだった。
「やぁ…。」
サングラスを少し上げると、グレーの大きな目に、ステージの時に見るのと同じ化粧をしていた。
「レコーディングの途中で、抜け出してきたんだ。」
あたしは思わず裸足で駆けだして、ユウヤに抱き付いた…百歩譲ってハグだ。
ダディはにこにこしながら、僕はコーヒーでも飲んでくるからどうぞごゆっくりと出て行った。
「わっ…。」
ユウヤは、思わず声をあげた。
「本当に、本当に助けてくれてありがとう。」
命の恩人が、大好きなユウヤだったからだ。
「あ…どう…致しまして?」
ユウヤも、びっくりしてしまったようだった。
「ごめんなさい。ツアーまで全てキャンセルになっちゃうなんて。それにお花もありがとうございます。」
あの事件で、ツアーが中止になってしまったとテレビのニュースで聞いた。
「ははは…俺は、休みが貰えて嬉しかったけどね。」
そういうと椅子に腰かけた。
「お父さんから聞いたけど、体調はどう?」
ユウヤのすらりと伸びた長い脚では、病院の椅子が小さすぎて座り心地が悪そうだった。
「元気だけど、検査の結果が悪いんですって。」
「そっか…。」
ユウヤは、サングラスとマスクを外した。近くで見るとやっぱりとても素敵だった。
「これ…お見舞い。制限あるか分からなかったんだけど…。」
ユウヤが大きな紙袋から出したのは、大好きな坂●のえびせんべいだった。
「うわぁ♪あたしこれ大好きなんです!」
「そう。それは良かった。」
にっこり笑った顔は、もっと素敵だった。
正しくは、どんな表情でもカッコが良いんだ。
「あの…お聞きしたいことがあるんです。」
あの時の状況を全く覚えていない。
パパ達からも、掻い摘んでしか話を聞いて居なかった。
「あの時、どんな状況だったか…知りたいんです。パパ達は、あまり教えてくれなかったから。」
ユウヤはそのグレーの大きな瞳で、あたしをじっと見つめていた。
「そうなんだ。」
「はい…だからお聞きしたくって。」
少し考え込んでから、あの時の状況を話してくれた。人工呼吸をしてくれたのがユウヤと聞いて、あたしの顔は火がついたように熱くなり、真っ赤になった。
…ファースト・キスと言えるのかな?
「キスするのが、俺でゴメンね。」
ユウヤは、済まなそうに笑った。
「いいえっ!初めてのキスがユウヤ…さんで良かった…です…って意識が無いのにファースト・キスって…言えるのか…判らない…けど。」
慌てて否定はしたものの、尻すぼみに声が小さくなっていくあたしを見て少し驚いた顔をした。
「あれは、緊急の状況だったし、ファースト・キスは意識がある時じゃないと言わない気がするけど?」
と、言いつつユウヤはまた笑った。
「お仕事大変なんですか?」
恥ずかしいから話題を変えた。
「うーん。好きなことやってるから、大変だけど、楽しい…かな?どうして?」
「声が疲れているように感じたから。バンドも大変なのかなぁと思って。」
時々出るテレビでも、疲れたように見えていた。
「へぇ~そんなことが判るの?」
「はい。電話で友達の声聞くだけで、今日は疲れてるなぁとか…なんとなくですけど。プロトの皆さんは、疲れてるのに、リップ・シンクもしないし凄いなぁと思ってたの。」
「良く判るね。華が知ってるタレントさんでリップ・シンクしてる人って判る?」
「はい。音楽番組はプロトが出てる時しか見ないですけど…。」
あたしは次々に歌手の名前を言った。
「残念なことにそれが当たってるかどうかは、俺には言えないけど…凄いね。」
ユウヤは笑った。
…ってことは、だいたい合ってるのかも?
「最近のプロトのCDってユウヤ…さんが、オンリー撮りっぽいのが多いから、勝手に忙しいのかなぁって。」
「そんなことも判るの?」
ユウヤはとても驚いた顔をした。
そうだと思われる、曲名を挙げた。
「全部…当たってるよ…すげぇ。やっぱ判るヤツにはわかるんだなぁ。」
ユウヤの素を見たような気がした。ユウヤの携帯が鳴った。あ…マネージャーだと笑った。
「お忙しいのに、来てくれてありがとうございました。」
あたしは、ぺこりと頭をさげた。
「あ…それから、レコーディングの最終日、もし良かったらスタジオ来る?マネージャーに言っておくから…。」
ユウヤは、メモにマネージャーの番号と日付を書いてあたしにくれた。
「それまでに、華が退院していればの話だけど。お大事に♪」
ユウヤまたサングラスと、大きなマスクを付けて病室から出て行った。
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