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「今度、要望書見ます」
「そう、お願い」
キャシーは亮に対して責任ある仕事を
任せるように次第に仕向けていた。
「亮、ジャネットの事好き?」
「ええ、好きですよ」
「ジャネットはあなたの事どれくらい
好きなのかしら聞いてみなくちゃ」
「そんな事しなくても」
「ううん、これは亮を好きな女たちの問題なの」
〜〜〜〜〜〜〜〜
その頃、ジャネットはハービーに電話を掛けた。
「ジャネットです、あなたの要望お受けします」
「そうか、じぁすぐこっちへ来い、次の映画の打ち合わせだ」
「今家族旅行の最中なので帰ったら連絡します」
「ああ、わかった」
〜〜〜〜〜〜〜〜
まもなく、
ジャネットの所へキャシーから電話有った
「ハーイ、ジャネット。キャロライン・ランドよ」
「はい」
ジャネットはキャシーの突然の電話に驚いた。
「明日会えるかしら」
〜〜〜〜〜〜〜〜
翌朝、亮がホテルのダイニングでキャシーと
食事をしていると一恵が来た。
「おはようございます。ウィリアム・パーカーさんと
アポが取れました。こちらに明日見えるそうです」
「えっ、わざわざ?」
「はい、ぜひ会いたいそうです」
「わ、わかりました」
わざわざハワイに来るという事はジェシーのお陰だと亮は思った。
「ありがとうございます。一恵さん。
打ち合わせ場所の用意お願いします」
「かしこまりました」
「私、これから出かけるわ」
「どこまで僕も一緒に行きますよ」
亮はキャシーの体を気遣った。
「ううん、萩華と冬華で良いわ、お願いね」
「わかりました」
亮は萩華と冬華を呼んでキャシーのガードをする様に依頼した。
萩華と冬華と一緒にキャシーはジャネットと
待ち合わせのマラサダの食べられる店で会った。
「呼び出してごめんなさい」
キャシーは静かにジャネットに言った。
「いいえ」
「映画の撮影はどう?」
「終わりました」
「クランクアップしたの?」
「いいえ、私の出演分だけです」
「そう、次までまだ時間あるわね」
「ええ、暇です」
ジャネットはキャシーの言葉が嫌味に聞こえた。
「撮影が終わった役はどんな役?」
「スパイに恋する役です」
「これからどんな役がやりたいの?」
キャシーはまるでプロデューサーの様に聞いた。
「えっ、アクションの出来る女優になりたいです。
昨日亮と銃を撃ちに射撃場へ行きました」
「うふふ、彼凄いでしょ」
「ええ、片手で6発ど真ん中」
ジャネットは目を輝かせた。
「彼は何をやってもスーパーよ」
「はい」
ジャネットはそう言いながら俯いた。
「ジャネット、私のお腹に亮の子どもがいるの」
「えっ」
ジャネットはキャシー言葉に亮への想いは閉ざされた。
「ジャネット亮の事好き?」
「はっ、はい好きです」
「あなたに1つお願いがあるの」
「はい」
ジャネットはキャシーに
亮と離れろと言われると思った。
「亮と離れないで欲しいの、たとえあなたに
他に好きな人が出来ても、いつまでも亮を好きでいて欲しい」
「意味がわかりません」
「彼は自分が動けば周りにどれだけ影響を与えるか
自分の魅力がわからない馬鹿なのよ。うふふ」
「そうですね、うふふ」
「いつも全速力で
走っている亮は喉が渇くときがあるのその時の」
「水になるんですね」
「ええ、あなたの知っている通り私は会社の
仕事で忙しくていつも相手をしてあげられない
しかもアメリカと日本に離れていて一緒に住むことが出来ない」
「そんな事亮なら許してくれるわ、アメリカに住んでくれるかも」
「そうだから困るの、彼なら料理、洗濯、掃除、
子育て全部してくれるわ、それでは私の立場が無くなってしまう」
「…」
ジャネットは返事に困ってしまった。
「わかりました。水になります」
「ありがとう、ジャネット」
「でも、亮の周りに沢山の女性たちがいるけど」
「それが困るのよ、お金や名誉目当ての
女達が亮に迫ったら彼は不幸になるわ」
「それは困ります」
「あなたやブルックやシンディの様な
ゴージャスな女性たちが傍にいれば
お金目当ての女性たちはレベルが違いすぎると
思って近づかないはず」
「わかりました。私は亮とお付き合いしても良いんですね」
「ええ、日本の絵理子さんと同じ様に私は
彼から大事な物授かったからそれに1年の内
100日はアメリカに来ると約束をしてくれたの」
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