救い

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手紙の内容は 「リストは受け取った。感謝する。これに関する 報酬は支払うが他に何か希望が有ったら言って欲しい」 亮は仁がリストを大統領に渡した事を知ってホッとしていた。 その時エマが電話を持ってきた。 「はい、ダンです」 「招待に来てくれたんだな」 「ありがとうございます」 「手紙に書いたが何か希望があるか?」 「今回のミッションを私一人でこなしたのではありません」 「ああ、報告は受けていないが想像は出来る」 「それで我々の組織を黙認して欲しいのですが、 犯罪を犯すわけでは無く、一人を殺すわけではありません、 正義を愛し悪を憎み人を護り人を救う組織です」 「わかった、まるでサムライかNINJAだな。それでその名前は」 「ダークエンジェルです」 大統領は気に入らなかったようでNINJAと言った。 「亮が完全に率いるNINJAでいいんだな」 「はい」 「うん、信用しょう。まったくドライアイスプロジェクトの メンバーで陸軍の兵器開発員、そしてNINJAのボスか全く恐ろしい人物だ。これからも協力を頼むよ」 「承知しました」 「それならエマを私との連絡員として付ける。いいな」 「わかりました」 大統領はエマを亮の監視役に付ける意図が見え見えだった。 「では、我が国から訪日するセレブのプライベートボディガード頼めるかな? プライベートでは日本の警察には依頼できない、こちらのボディガードはガタイの大きい白人では日本で目立つ」 「承知しました。ありがとうございます。エマに変わります」 亮はエマに電話を渡すとエマは時々亮の顔を見て頷いていた。 「亮、あなたのせいで日本転勤になったわ」 「すみません」 亮はエマに何度も頭を下げた。 「暫くは日本観光楽しめるわ、案内して」 「了解です」 エマとの打ち合わせが終わるとそこにマギーとバーバラが来た。 「遅くなってごめん、いきなりスマートカジュアルと 言われたので着替えてきたわ」 「バーバラも?」 「私だって普段はジーンズで歩くわよ」 「すみません」 「あっ」 みんなが声を上げた。 「CNNキャスターのバーバラ?」 「そうよ。これから亮と一緒に仕事をするわ、よろしく」 バーバラは明るく一人一人と挨拶をして行った。 「これからどんなお仕事を?」 キャシーが聞いた。 「まず日本に行ってCNNの委託を受けて 日本からのニュースを放送する。 後はYouTubeで日本の情報発信する」 バーバラはキャシーの質問に答に答えた。、 「なるほどそれは素晴らしいわ、 あなたなら凄いインフルエンサーになれるわ」 亮はバーバラにインバウンドの為に日本の 情報をロビンの映像制作部、RRレコードと組んで YouTubeやSNSで発信して欲しいと依頼をしていた。 「亮あなたがスカウトしたの?」 キャシーが聞いた。 「いいえ、ただの偶然です。 彼女の力を借りて日本に住もうキャンペーンを 行って外国人向けの不動産売買、 仲介に力を入れるつもりです」 「やはりあなたはビジネスマンだわ」 キャシーは亮の手を優しく握った。 マリアは美喜の容姿、所作を絶賛しており カタログ、ファションショーのモデルを懇願していた。 それを聞いた亮は美喜のモデル再デビューに 絶好の機会だと思っていた。忍者の子孫と言えど 美喜には表の世界に戻って欲しかった。 「どうする?亮」 美喜は戸惑っていた。 「モデルに戻ればいいじゃないですか、実績もネイムバリュ ー もあるんだし」 「でも、今の仕事に満足しているのよね」 「良く考えて下さい、 怪我や体に傷つけたら仕事できなくなりますよ」 「そうよね、うふふ」 美喜は亮の耳元で防刃、防弾のボディスーツを頼んだ。 「確かに可能ですけど……」 ブラックウィドウや綾波レイの 様な姿を想像して亮は唾を飲んだ。 「私、両親と会って行くからしばらく会えないわ」 「わかりました、今回忙しくてお母様と お会いできませんでしたが今度アメリカに 来たらお会いしたいと伝えてください」 「わかった」
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