第二章 悪の街

13/14
前へ
/83ページ
次へ
亮は23時頃二人と別れると何処へ帰って良いか分からなくなってなっていた。 目白の実家か市ヶ谷の家か 渋谷の尚子のマンションかキャシーとジャネットの居る六本木のマンションかあるいはホテルか悩んでいた。 そこにアサドから連絡が有った。 「亮、日本帰って来たか?」 「はい、昼頃にすみません連絡をしなくて」 「ああ。帰ったばかりで忙しいだろうから」 「ええまぁ」  「先に日本に来てマーケティングしていたが、日本は凄いところだな。気になる野菜をスーパーで観たが、あの数の野菜全部日本で作っているのか?」 「はい、一部根菜類などは中国産ですが、ほとんど国産です」 「素晴らしい。ぜひ教えてもらいたい」 「分かりました、用意ができております。ご家族は?」 「今日帰ったよ」 「では、観光地は行かれたんですね」 「ああ、京都と浅草と秋葉原と 池袋へ行ったよ」 「池袋?」 「息子がポケモンが好きでサンシャイン60のポケモンセンターでグッズをたんまり買ったよ。それからアニメイトへ行ってデスノートとコナンのグッズを妻が買った。それから秋葉原さ」 「お疲れ様でした」 「それからバーモントカレーを1000個国へ送った」 「1000個ですか?」 「家族が多いからな」 「それで今何処に?」 「帝国ホテルだ」 「明日、伺います」 「うん、待っている」 結局亮は会社に泊まる事にして 警備室へ行った。 「あっ社長会社忙しいんですね」 「えっ?」 「新村さんがいらっしゃいますよ」 亮が慌てて事務所に行くと 一恵がいた。 「あっ、社長どうしたんですか」 「いや、君こそ」
/83ページ

最初のコメントを投稿しよう!

61人が本棚に入れています
本棚に追加