第二章 悪の街

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「社長の下着とワイシャツを届けに、ちょっと寝てしまったので慌てて今参りました。すみません」 「一恵さん」 亮は一恵の優しさに思わず抱きしめた、 「ど、どうしたんですか急に」 「ごめん、僕がこんな男じゃなければ…」 「何をおっしゃるですか 、社長は素敵なとても素敵な男性ですよ」 「そう言う意味じゃないんだ」 亮はもっと強く抱きしめた。 「社長、お慕いしています」 一恵は腕の中で囁いた。 「僕も君を…」 「その先は言わないでください。私泣いてしまいます」 目を閉じた一恵に亮はキスをした。 ソファに座り抱き合いながら、亮はこれからの話をした。 「やる事が沢山ありますね」 「ええ、これからも一恵さん助けてください」 「もちろんです。あなたに助けられた命、どうにでも使ってください」 一恵はまさに時代劇の妻の様な台詞を言っていた。 「そんな事言わないでください、僕に取ってあなたは」 亮は一恵肩を抱くと一恵は 亮の肩に頭を乗せ目を閉じた。 「あれ、寝た?」 「……」 「一恵さん、あなたを護ります」 亮と一恵は余韻を感じながら明け方までからだを寄せ合った。 「一恵さん5時ですシャワー浴びませんか?」 「シャワー?」 「地下のホールのシャワールームです」 「そうですね。お背中流します」 「帝国ホテルでブレックファースト食べましょう」 「はい」 亮と一恵は7時に帝国ホテル17階にあるインペリアルバイキングサール入った。 「社長、食べ物お持ちします」 「いや、一緒に取りに行きましょう」 「はい」 一恵は子どもの様にはしゃぎながら色々な食べ物を取って行った。 そしてまるで恋人の様に食べ物交換し合って食べていた。 二人が食事を始めて30分経たないうちにアサド達が入って来て亮に気づいた 「あっ、ミスターダン」 ウサインが声を出すと アサドがそれを止めた。 「まだプライベートの時間だ」 「はい」 〜〜〜〜〜〜〜〜 「今回の少女達の件、私達では役に立ちませんね」 一恵は亮の力になりたかった 「ええ、我々も使い物にならないんです。もっと女に飢えたような男じゃないと」 「そうですね、社長では品が良すぎるし女に飢えていない」 一恵は亮の股間を握った。 「うっ」 「二木さんは真面目そうに目えるし三雲さんは話は上手いけどスケベに見えない森さんは顔が怖いから無理ですね」 「あはは、しっかり見ている」 亮はやはり自分がやるしかないと思った。
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