禁足の山

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「誰って……えっ?」  美嘉が慌てて僕の消えた方を見るも、そこに姿はない。  クラスの中は、まだあの神の話題が浮遊していた。 「あの山に棲む神様って、悪戯好きでもあるんだって」  悟史が物識り顔で言うのを、もう顔を思い出せない誰かと話していた美嘉は、笑い飛ばすことが出来なかった。
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