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史上最大の難題?
ある日の、仕事帰り――僕は、僕史上最大級の難題に頭を抱えていた。
「……えっと、どうすれば……いや、でも……」
黄昏時の、閑散とした公園にて。
そんな呟きを零しながら、園内奥の方をうろうろとする僕。きっと、傍から見れば怪しいことこの上ない僕の姿。だけど……それくらいに僕は今、酷く頭を悩ませていて。と言うのも――
再びちらと視線を向け、すぐさまさっと外す。そこには、少し古びた木組みのベンチ――そして、そこに腰掛けているのは、鮮やかな黒髪を纏う清麗な少女。そこまでは良い……いや、何が良いのかはともかく、そこまでは良い。良いのだけど――
「……やっぱり、放っとくとまずいよね……」
そう、ポツリと呟く。何がまずいって……その、少女の纏う制服のスカートの中が、傍目にもバッチリ見える状態でお眠りになっていることで。
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