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「――ほんとにもう帰っちゃうの? 陽真さん。明日は休みなんでしょ? 泊まっていけば良いのに」
「……いや、流石にそういうわけにはいかないかな」
それから、数時間経て。
玄関にて、改めてそう問い掛ける里李さん。改めて、というのは――つい先ほど部屋の中でお暇する旨を伝えた際、ほとんど同じことを言われたわけで。……いや、流石にそれはまずいでしょ。そもそも、今のこの状況がもうギリギリ……いや、普通にアウトっぽいし。
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