棚上げ

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「……ほんと、どういうつもりなんだろ」  朧な月の浮かぶ、ある夜のこと。  里李(さとり)さんの部屋からの帰り道、ポツリと呟きを洩らす僕。あれからおよそ一ヶ月経つけど、未だに全く以て分からない。……彼女の目的とは、いったい――  ――だけど、そんな答えの出ない疑問はひとまず棚上げすることとなる。と言うのも――ある日を境に、彼女からの連絡がプツリと途切れたから。
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