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思わず、声を洩らす。そんな僕の前には、にこっと微笑み僕を出迎えてくれる清麗な少女。でも、そこに驚いたわけではなく――
「ほら、疲れたでしょ陽真さん。入って入って」
「……えっ? あ、うん……」
すると、僕の困惑を余所に部屋へと招き入れる里李さん。……えっと、良いのかな? いや、良いも何も彼女がそう言う以上、僕に選択肢なんてないんだけど。
そういうわけで、躊躇いつつも仕切りを跨ぎ玄関へ。そして、ゆっくりと靴を脱ぎ部屋の中へ。そして、少し歩みを進めた先には、恐らく僕の部屋と同じくらい――六畳ほどの空間が広がって。
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