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高校卒業間近に、レスキュー隊員になりたいという夢を抱いた僕は、目標に向かって邁進した。全寮制の高校だったということもあって、消防学校の寮にも抵抗なく溶け込むことができたし、自分が掲げた夢を叶えるためにいろいろな試練を乗り越えることは苦痛ではなかった。
形はどうあれ、中学、そして高校と部活のキャプテンを務めたという経験は、その後の僕の人生に多大な影響を与えたと感じている。レスキュー隊員の適正として、自分を見失わず冷静に判断でき、協調性も備えていること。また、自分の命と救助する人の命の両方に責任を持てることも重要だと習った。自分のチームが負ければそこで試合は終わりという大会に挑むとき、チームの士気を上げ、また苦難に陥ったときに自分の気持ちも立て直せるように強くあれと鍛えられた経験は、確実にいまの僕にも繋がっている。
心には波がある。普段、人は俯瞰して、その波を見つめている。ちょっとしたことでざわめき、荒れ狂う波に巻き込まれるかどうかは、その人が立っている場所によって変わってくる。山のように高い場所にいれば、感情の波に苛まれることはないだろう。
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