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『はぁーっ……』
ぷっくりとした真っ赤な唇から大きなため息が漏れる。
長い睫毛で覆われたブルーの瞳がギラリと輝いた。
彼女が大きく息をはくたび、綺麗に巻かれた金色の髪が胸元でふわりと揺れる。
『やってくれるじゃん?』
ラインストーンで綺麗にネイルされた指先が金属の板をコツコツと叩く。
『何か雑音が聞こえると思って目を覚ましてみてみれば……。全ての音を司る女神シンセーヌ様の前でイチャコラとはいい度胸してるわね!』
女神はそう毒づくと指先を小さく動かした。
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