竜と小鳥のはなし

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竜と小鳥のはなし

 嫌われ者の竜はある日怪我した小鳥を拾った。  小鳥の傷が癒え美しく成長した頃、王が山の近くを通る。王は小鳥をお妃に迎えることに。  婚姻の儀の翌朝、王宮はしんと静まり返っていた。朝焼けで輝く空を竜が飛んでゆく。  その時小鳥が王宮の窓から飛び立った。竜の背を目標に。  彼女の唇は血で濡れている。
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