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ガラスの指輪
社内旅行で立ち寄ったガラス美術館。先を歩く同僚の中、一つ飛び抜けた君の背中を眺める。先週告白した。呆気なく「悪い、無理」って玉砕したけど。
お土産コーナーでヴィンテージのガラスストーンの指輪を眺める。気づくと隣に今年入社の空気の読めない新人がいた。
「綺麗っすね」
「ウン」
「先輩、このガラスと一緒ですよ」
「んん?」
「古いのにキラキラしてる。あ、買ってあげましょうか?」
「えっ、いいよ」
「いや、予約したいんで」
「古いのに? キラキラ?」
「あ、そっちに引っかかるんすね。支払って来ます」
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