私たち2人でアイドルになることを決意した日

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私たち2人でアイドルになることを決意した日

うららside オーディションは最終審査の日になった これまでは順調に合格を重ねた 応募総数は5000人その中でアイドルになれるのは9人 1次審査の時に出会ったさくらちゃんは最終審査まで残ったかな 私がオーディションで見た中で一番気になった人だった 可愛いのに下を向いて勿体なかった アイドルならどうするかと考えた時に さくらちゃんを笑顔にしたいって思って気づけば声を掛けていた 最終審査呼ばれたのは8人だった その中にさくらちゃんはいなかった。 「この8人でグループを組んでもらう。」 「あの!!待ってください。9人なんじゃないんですか?」 私は咄嗟に口を開いた もちろんアイドルになれるのは心底嬉しいでも その中にさくらちゃんもいてほしかった。 「私のコンセプトに合うのは8人だけだった」 「コンセプト…?」 「そうさ!!王道キラキラアイドルが今回のコンセプトだ!!」 「北野…北野さくらはなんで落ちたんですか!」 「あぁ、あの子はアイドルには向いてない。」 向いてないわけがない。 私は1次審査のさくらちゃんを盗み見みをした その時彼女は他の誰よりも輝いていた 何より、アイドルを目指す理由を聞いて。 絶対にアイドルになるべきだと思った 私は笑顔を振りまくアイドルに憧れた でもさくらちゃんはアイドルを見てるヲタクの笑顔に心を奪われ、私も人を笑顔にしたいって思ったって言ってた 誰よりもアイドルになるべきなのに、、、 「向いてます。私よりもアイドルに向いてる!!」 「そんなこと言うなら君もアイドルになることを諦めてもらうよ。」 「…」 言い返せなかった。 私もアイドルになりたいし、それをやっと掴めたんだ。 でも…それでも… 「やっぱり!!彼女がいないグループにはいられません!!」 いつか私はこの日を後悔するのだろうか。 アイドルを諦めた訳じゃない きっともうこの事務所でデビューすることはできない。 でも大手事務所だろうが、さくらちゃんがいないあのグループに将来を感じられなかった
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