第二章 第三の世界とパラレルパラダイムパラダイスパラパラパーティー

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第二章 第三の世界とパラレルパラダイムパラダイスパラパラパーティー

 闇は集まって一つの手の形になってシロを掴んだ。シロも尾で✕ ✕をぐるぐる巻にした。そしてお互い咆哮しながら上へ上へと上がっていった。   一部始終を見ていた裏姫は、カメの方を向き、自分を上に連れて行くようにお願いした。  その覚悟を見たカメは、 「非力な我も役に立ちたいと思っていた所だ。連れていこう。」 そう言って裏姫はカメに乗って上へ上がっていった。  海面付近でシロと✕ ✕は締め付け合い、耐久力勝負をしていた。  カメと裏姫は、城から持ってきた秘密の武器を取り出し、✕ ✕に投げつけた。  それは玉手箱だった。箱は開き、中の気泡が✕ ✕にかかった。  本来なら人を老衰させる道具だった。しかし、✕ ✕には何の変化もなかった。 ✕ ✕はこちらに気付き一瞥したが、それ以外の余裕はなかった。  どうしてきかないの?  シロはこちらをみる余裕もなく、 「こちらに来てはいけない!」  と叫んだ。 「で…でも…」  その時、圧力に耐えかねた✕ ✕は、海中で煙のようなものになり、するりとシロの体から抜け出した。  そして一瞬のうちに闇のもやを覆う姿に戻った✕ ✕は攻撃を仕掛けてきた。  緑の閃光がシロと裏姫に当たった。 「これは呪いだ!勝負アリだな。」  シロは怯まず水中で水を圧縮し、水の槍を十八本作り出し、一斉に✕ ✕に突き刺した。 この世の終わりのような断末魔が響く。   ✕ ✕は槍が刺さったまま物凄い速さで去っていった。
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