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第三章 日本怪異伝説
「巨人が攻めてきたぞー!」
地震のような地響き。もうすぐそこまで来ている。
「またお頼み申します。」
「もちろんだ。」
男は何やらおかしな手の組み方をし、ぶつぶつと言葉を唱え始めた。
すると、白虎、朱雀、青龍、玄武が現れた。
そして男は高く浮き、四神に命令した。
今すぐ巨人どもを追い返せ。
すると四神は巨人と同じくらい大きくなり、火を吹いたり氷砲を撃ったり噛みついたり体当たりしたりして、あっという間に巨人どもを追い払った。
村住人達は泣いて喜んで男に感謝した。
「ありがとう!」
「村の英雄!」
男は降りて来て静かに言った。
「いえ、我はたまたま力を持って生まれただけだ。」
「謙遜なさる所も立派じゃ。」
長老が出てきて深々と頭を下げた。
西暦二三〇年、弥生時代。ここは今で言う広島県。彼は特殊な能力を持つ者同士卑弥呼とも文で交流があった。名をヤマトと言う。この小さな村に滞在している。彼は日本の各地様々な所を旅し、人々を助けていた。
「そろそろここを出ようと思う。大変お世話になった。ここは良い所だな。」
「そうでしたか。最近何かと物騒な話も耳にする。気を付けて行きなされ。そなたのおかげで村は助かった。まことに感謝する。」
そう言って長老はまた深々と頭を下げた。
ヤマトは巨人の里へ赴いた。
巨人族の頭領の下へと行った。
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