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第二章 第三の世界とパラレルパラダイムパラダイスパラパラパーティー
奥から人が出てきた。とてもきれいな出で立ちと格好をしている。
「君が家のカメを助けてくれた裏姫君か。感謝する。私は竜宮城城主のシロ王子だ。」
私は胸の高鳴りを感じた。本当にこんな王子様いるんだ。
一行は宴会場に移動し、沢山の美味しい料理を食べ、海底人たちは華麗な舞いや踊りを見せてくれた。
歌舞伎や能や狂言も見た。これらがこんなに面白いと思ったことは初めてだった。すべてが夢の時間に思えた。あっという間に月日は流れていった。裏姫とシロ王子は次第に惹かれ合っていった。しかし、館のみんなのことも心配になった。私はとりあえず帰ることにした。
「今までお世話になったわね。楽しかったわ。」 「ああ、私もだ。」
二人は再開を誓い合い、裏姫は帰り支度をしてカメに乗ろうとした。
日常が一変する出来事というのは、いつも突然の出来事である。
外から何か大きな音がした。
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