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なんだか、頭が重くて、痛い。
「五大院、目を覚ませ。」
苦しい。
「起きろ!」
耳が、キーンとする。
顔を上げると、ほとんどのクラスメイトがこちらを向いていた。
耳元で怒鳴ったのは、早川だったようだ。
いまいち、理解が追い付かない。
何だか、いつもより頭が回らない。
ずっと、鈍い痛みがする。
のろのろと立ち上がった。
「すみません……。」
妙に霞んでいる視界の中で、早川がうなずいたのを確認する。
席に着こうと、膝を曲げた。
その時―――。
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