第一幕

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「ただいまぁ~!」 「美織(みおり)、おかえりなさい。おやつ用意できてるから、先に手を洗ってきなさい。」 「はぁ~い!」 当たり前の日常。 家に帰れば必ず母がいて――― 「お母さん、あのね!今日、絵奈(えな)ちゃんが、今度、一緒に遊ぼうって!」 「そうなの?よかったじゃない。中途半端な時期に転校してきたから、うまくなじめるか心配だったけど、お友達ができたのねぇ。」 ―――暖かい笑顔で会話をする。 そんな日常が壊れたのは、突然といえば突然で、当然といえば当然のことだった。
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