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クラスメイト達が受け入れてくれたのに、自分の心に踏み入られるのを拒絶してしまう。
何となくやり過ごし、何となく生きていく。
もう、自分が誰かもわからなくなってきた。
「美織ちゃん、また、うちに遊びに来てよ。」
「え?う、うん、いいよ!」
不誠実極まりない。
でも、自分の感情を感じなくなってしまったから。
いつか、解放される時が来るのだろうか。
さぁ、今日も、いい子を演じなくてはならない。
帰ったら、まずは―――。
母に、負担をかけてはいけない。
笑顔で、明るく。
何の心配もないと、思ってもらえるように。
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