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プロローグ
走馬灯って本当に見えるんだと俺は宙を舞いながら思っていた。
脳裏に浮かんできたのは仲間たちとバイクで夜の街を走ったこと、喧嘩に明け暮れたこと。
そして好きな女のこと。
まともに高校にも通わなかったけど、もっと行けば良かったかなと少し後悔した。
俺は後ろから追突されたようで、背中に激しい衝撃を受けた。
そう言えば、今着ている特攻服は大丈夫だろうか。
そんな事を考えていると俺と一緒に飛んでいくバイクが視界に入った。
あぁ、バイト代貯めて買ったバイクだったのに。
あれじゃもう廃車だろうな。
そのまま俺は闇に引きずりこまれていった。
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