半分

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風が涼しい。学校の屋上。今まさに飛び降りるか迷っている所。 バァァァン 屋上の扉が勢いよく開けられる。 邪魔しないで欲しいなぁ。 「あんた、今日からあたしの専属執事になりな!あんたに辛いことがあるなら、全部うちが半分もらってやるよ!」 はぁ?何言ってんだ、こいつ。 「いやだねー。私はそろそろ身を投げるんだ。そんなに私が惜しいの?」 人を食ったような態度で接する。 1回ぐらいしてみたかったんだよねー。 「い・い・か・ら!」 手を引っ張られる。 ちょっと、何触ったかわかんない手で触んないでよね。 汚いなぁ。何もかも。 人が飛び降りようがその人の勝手でしょう? まあ死ぬのはまた今度かな。 「それで、なんのよう?」
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