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2024/09/01
ネットの世界に生きていると、ふと振り向きたくなるときがあるもの。
中でも、誰かの昔のすがた、所謂「前世」のすがたを目にしたとき、私は言葉では書き尽くせない、とても寂しい気持ちになる。たとえ全く知らない誰かであっても、もうそこに彼/彼女はいないのだと思うと、もう彼らと同じときを生きることができないのだと思うと、心がキュッとする。これがこの人の「生きた証」なのだと、受け入れられるようで受け入れられない、なんだか不思議な気持ちをも同時に抱える。
それが「前世」でなくとも、もうそこに居ない誰かの「生きた証」を見たとき、彼らへの無意識な未練を持つ私と、純粋な再会を求める私がそこにいる。過去に執着する私と、それでも着実に進んでいく現実との乖離を、改めてつよく認識する瞬間です―――。
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