①僕のこと、忘れないで

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①僕のこと、忘れないで

「僕のこと、忘れないで」 もう、戻ってこないんだ。 17歳のきみと過ごす夏は、ねえ、おしまいなんだよ。 「もう、バカね」 きみは淡くほほ笑み、僕の手をとる。 大事なことを教えてくれるのは、いつだってこの、小さな手のひらだった。
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