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良く分からない感情を理解する事なく、お風呂から上がり、髪を乾かして部屋に戻ると、世那と岳は寝ていた。 『兄ちゃん』と寝言を言う世那と岳。 きっと楽しい夢を見ているのかも。 キッチンの電気だけつけたままにして、布団に入って寝転ぶ。 瞼を閉じれば、脳裏に浮かんできたのは、やっぱり、あの人。 明日からどんな顔で逢えば良いのか?分からなくなる。 世那と岳の為に動いてくれる人に、少しずつ、ほんの少しずつ、惹かれている様に思う。 耳から離れないの。 あの人の歌声が……
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