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男性を引き剥がすことに成功した莉子は、改めてその男性の服装を観察する。
まるで魔法使いのような服装をしていた。
「あの、もしかしてあなたは魔法使いさんですか?』
「魅了魔法?確かにあなたからは感じますね。でもこれは普通の魔法ではありませんね。何か特別な力を感じます。」
「もしかして、この魔法を解くことができますか? 」
「それがあなたの望みなのですか?」
「望み?」
「何か特別な使命があるのではないですか? この魔法はそういう特殊な魔法です。 与えられた使命を果たせなかった場合、命の危険も考えられます。」
「!」
莉子はそう言われて女神様の言葉が頭をよぎった。
本当に死んでしまうと言われたんだった。
色んな場所に飛ばされて、知らない人に言い寄られるのも怖いんだけど……
「良ければこちらに掛けませんか?」
男性はソファーを指さす。
莉子は渋々と男性の隣に腰掛けた。
「「あなたは」」
私達は同時に話だしてしまった。
『すみません。お先にどうぞ』
「そ、そうですか、ではお言葉に甘えて。
少しいいですか?」
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