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もはや本来の目的も忘れて、イケメンに囲まれて悪い気がしなくなっている。
ダメだ、しっかりしなくては。
憎しみあって殺しあってしまうなんて。
そんな未来は変えたい。
怨恨事件を私が防ぐことができるかもしれない。
このヤマは私が解決するんだ、とドラマの刑事のようなセリフが思い浮かぶ。
ふと、サイドテーブルに置かれている物に目が留まる。
『イアン様、これは写真ですか?』
「写真?これのことですか?これは写し絵です。思い出に残したい時に、我々魔法使いがよく使う魔法です。写っているのは、私の数少ない友人です。」
「すみません。拝見してもいいでしょうか?
イアン様、この方は、ご友人なのですか?」
「この方にご興味がおありですか?
なんだか妬けますね。
ですが、残念ながら、彼は、
行方知れずです。
あの戦争で…。
あの時、彼は、戦っていた魔族の弱点を見つけたと言っていました。
魔族は、ある薬草の匂いが苦手なようだと言っていました。
彼のおかげで一時は優勢でした。
ですが、恨みを買い彼に攻撃が集中してきたのです。
彼を転移させて、助けようとしたのですが…
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