魅了魔法をかけられました〜悲惨な未来を防ぐために〜

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「お目覚めですか?」 穏やかな声で呼びかけられて、心地よい眠りから覚める。 いつの間に眠ってしまったのだろう。 目をこすりながら上体を起こすと、目の前の光景に愕然とする。 「こここは⁉︎」 自分が寝ているベッド以外は何もない。 一面が真っ白の空間。 「気がつかれました?」 と声の持ち主を探すと、純白の衣装を身に纏った女性が莉子(りこ)の側に近づいてくる。 はちみつ色に輝く金色の髪を靡かせながら。 眩しさに目を細めながら、莉子はその女性に見惚れる。 「ここは、あなたの住んでいた世界と異世界との狭間の場所。莉子さん、あなたにお願いがあるのです。」 「は?」 言われた言葉の意味を理解出来ずに、莉子は言葉に詰まる。 「うふふ。や~ね。何言ってるのこの人?って思ってるでしょ。 あなたは、事故に巻き込まれてしまったの 。受け入れるのはつらいわよね…。 あなたの記憶を見せてもらったわ。とても苦労していたようね。 でも安心して。今度こそ幸せになれるよう に、特別に祝福を与えましょう。 ふふ。どこから突っ込もうか悩んでるわ ね? 大丈夫よ。私は女神だから。
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