第13話 まるで恋する乙女のように。

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「ああ! そうですよね、わかります! 私なんて神官長様にお会いすると、未だに緊張してしまいますもの! わかりました、心当たりがあるので聞いてきますね」 「有り難うございます! よろしくお願いします!」  ヘリヤさんを見送った後、私はホッと胸を撫で下ろした。  どうやら上手く行ったみたい。  彼女はきっと、私がオリヴェルさんに好意を持っていて、恥ずかしくて別の人にお願いした、と思ってくれたはず。  ちなみに、照れるフリをした時はきーくんのことを考えた。  そのおかげで、大女優並みの演技力を発揮出来たかも……なんて。  本当はオリヴェルさんに教えてもらうのが一番だとは思う。けど、あの人は信用出来ないから。  それに、オリヴェルさんはリーディアに強い執着を持っている。  未だに私を「リーディア様」と呼ぶぐらいだし、何より何万何億もの世界から私をみつけたのだ。  きっと並々ならぬ想いがあるんだろうな、と思う。  そんな想いが強ければ強いほど、私を懐柔するためには手段を選ばない……そんな気がする。
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