第2話 ”魔王”のお気に入りでしょ?

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「人数もちょうど良いじゃ〜〜ん! ねぇ君たち、僕ちんと一緒にお茶しよ〜〜!」  突然現れたヤバそうな人たちに、みんなの顔が真っ青になる。 「あ、すみません。お断りします。私たちこれから行くところがありますので」  私はみんなを庇うように立つと、チンピラっぽい人たちにきっぱりと断りを入れた。 「ああん? きみ、可愛い顔して気が強いねぇ〜〜。いいよいいよ〜〜俺好みだよ〜〜」  やはりと言うかなんと言うか、チンピラたちは人の話を聞いてくれない。 「えっと……。時間がないので、これで失礼します」 「おっとぉ〜〜っ! どこ行くの? 俺らも一緒に連れてってくれよ〜」  早くここから立ち去ろうとしたけれど、チンピラたちに回り込まれて逃げ道を塞がれてしまう。 「……はぁ。そこまで言うなら、付いて来てください。ほら、みんなも行こ?」  チンピラたちは私たちを逃す気が無いようなので、仕方なく一緒に連れていくことにする。 「ちょ、ちょっとひな……! 大丈夫なの……?」 「どこ行くん? あたしら無事に帰れるん?」 「ひなちゃんってこう言う時頼りになるよね」
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