第2話 ”魔王”のお気に入りでしょ?

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「へ? 紹介? 誰を?」 「えっとね。それは──」  私が優希ちゃんの質問に答えようとした時、無視されたチンピラたちが痺れを切らしたのか、大声で騒ぎ出した。 「おいっ! 何コソコソ話してんだぁコラっ!!」 「俺たちは外でも構わな──ぶへっ」  チンピラの一人が、最後まで言い切ることなく吹っ飛んでいく。 「へ?」  突然仲間が吹っ飛んで気絶したことに、チンピラたちは驚愕して固まってしまう。 「……ったくよぉ、ひなちゃんに手ぇ出そうたぁイイ度胸してんなぁオイ」 「彼らは知らないんだから仕方ないよ。バカなんだし」  今だにチンピラたちが固まってる中、どこからともなく二人組の男の子が現れた。 「え、イケメン」 「カッコよ……っ」  玲緒奈ちゃんと優希ちゃんが呆然としながら呟いた。  確かに二人はチンピラたちと違い、スラっとしていてとてもカッコイイ。 「てっ、てめぇらどこの者だゴルァっ!!」 「俺たちは”怒羅魂”のメンバーだぞっ!! 俺たちに手を出したら──ぐぎゃっ」
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