第12話 何かおかしい……?

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 お風呂の中で考え事してたらのぼせちゃうし。  脱衣所に戻ると、用意されていた着替えに手を通す。  さらりとした質感の布はとても着心地が良かった。  これ、もしかしてシルクじゃ……。  ワンピースタイプの寝巻きは所々にレースが使われていてとても可愛い。  レースも繊細で手編みのように見える。  どう考えても、パジャマがわりに来て良い代物じゃないような……?  でもこれ以外に着替えはないし、仕方ないよね、と私は自分に無理やり言い聞かせる。 「ヒナタ様、冷たいお飲み物をご用意しました」  部屋に戻ると、ヘリヤさんが飲み物まで用意してくれていた。  至れり尽くせりの環境に、慣れてしまったらヤバい……と思いつつ、せっかくだから……と、美味しくいただいてしまう。  このままだと違う意味でダメかもしれない。 「また明日起こしにまいります。どうぞごゆっくりお休みくださいませ」 「あ、今日は有り難うございました。よろしくお願いします」  ヘリヤさんと侍女さんたちが部屋を出ると、途端にしん……と部屋が静かになる。
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