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「どうしてってソルが好きだから…あの日ソルが言っただろう。俺が好きだって」
何故かそんな言葉が素直に出て来た。いつもはどんなに頑張っても言えなかった好きって言う言葉。
クリストフはソルを見つめる。
ソルもクリストフを見つめ返した。
思いつめたような顔をして見つめられると自分が言った事が間違いだったと胸がぞわりと疼いた。
そしたらソルが一回息を吸い込んでゆっくり話を始めた。
「私も…私もあなたがずっと好きだった。思い出したの。あのモルウェーで最後に会った翌年にあなたに告白しようって決めてたの。でも、両親が死んで何もかもが変わってしまって…私すっかりそんな事…あなたに出会った時一瞬そんな事を思った。でも振られたばっかりだったしこんな女じゃ貴方も私の事なんかって…」
「そんなのちっとも構わない。ソルはずっと俺の好きな女の子で、俺の初恋で、俺の想い人で、俺の心の恋人なんだ。ソルが好きだ」
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