真っ赤な手の嘘つき娘は聖女でした〜この国を捨てて、他所の国を救います〜

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ミミツバナと酒精を合わせれば、黄色が表れるるように、私とアンデットという言葉は、合わせれば嘘つきが表れる。 また、なのか。 下唇に僅かな痛みが走る。 けれどその痛みも、すぐに和らいだ。 「もしかすると、アンデットの血が流れてしまったのやもしれません。不浄の血が一滴でも流れば、水は穢水(えすい)となる。神聖の魔法で浄化せねば……危うい」 彼は私の言葉を信じてくれた。 しかも、アンデットが原因だと言う。 「今すぐにここを出ましょう!危険だ」 行商人さんは慌てて、背負子を背負うと、私の手を引っ張った。 「5年もの間放置されたアンデットは、仲間を増やしているはずだ。たしか父君は、山頂付近で見たのでしたよね?」 山腹も麓も、人が多く住んでいて、植生は把握されている。 だから誰もつけていない、山頂付近ならば、未知の花があるかもしれないと、探索に出かけたわけで。 私が頷くと、行商人さんは顔を白くした。
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