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原因不明のなにかにより、町々では人々が死んでいったという。
死ぬだけならまだしも、一部の者がアンデット化して、死体を次々にアンデットへと変貌させたそうだ。
その記事が載っている新聞を読んでいると、行商人さんは言った。
「真を見抜けぬは、嘘よりも罪深いとも言います。アナタのせいでないのは、私が自信を持って言い切れますが、もしも良心が痛むのなら、どうかこの国で人を助けて上げてください。アンデットに苦しめられた人々が、多く住まうこの国を……」
◇◇◇
染料を揃えてもらい、布まで仕入れてもらった私は、早速布染めに取り掛かった。
行商人さんの手腕もあって、数年待ちの予約まで入った。
そして私には、もう一つの仕事もある。
それは……。
「聖女様へ、敬礼!」
私を見た騎士さんたちは、頭を下げた。
「神に祈りを、聖女様へ感謝を」
私が通り過ぎると、司祭さんたちは神に祈った。
私は聖女として、アンデットを浄化する仕事をしている。
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