四つん這いって……恥ずかしいぞ

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四つん這いって……恥ずかしいぞ

「先ずはちょっとだけ媚薬が入っているローションを玩具に垂らして……。 そう知ってるかと思いますけど……いきなり派手に玩具を使ってしまうと、僕のでイけなくなってしまうのでね。 本当にじっくりと丁寧にやってかないといけないんですよー。 まさかとは思いますが……御手洗さんはそんなことをしたことは無いですよね?」  その言葉に僕の方は一瞬、自分の攻め方を考えてみたのだけど、流石に僕の方もそんな攻め方はしたことがなかったようにも思える。 「だ、大丈夫ですよ……。 僕はそんなにSっ気はなかったと思うので、いきなり激しくとか、挿れたりなんてことはしたことが無いですからね」  そこに変に安心してしまった僕は、無意識のうちに息を吐き出していた。 「やっぱ、そうですよねぇ。 じゃあ、僕の方もきっと御手洗さんと同じ攻め方だと思うので、自分そのものの攻め方だと思って気持ちよくなってみたらいいんじゃないんですかね?」  言葉に加えて、うっすら笑顔を見せる北山。  本当にこう見ると完全に攻めな顔なのかもしれない。  本当に俺の方は完全にその笑顔に騙されたというのか、表の北山の笑顔に騙されたということなのかもしれない。  そう裏の北山の笑顔というのは、こうも違うからだ。 本当にそこはオス化しているのだから。  とりあえず僕は息を吐いて、心を落ち着かせる。  今回は北山と約束して、自分の方がネコになったのだから。 「御手洗さん……体を四つん這いにしてもらえませんか? そこは、流石に御手洗さんも知ってることでしょう? 男性の場合、四つん這いの方が、ココに入れたり触れやすくなったりするんですからね」  確かにそうだ。 そこは北山の言う通りでもある。  そこは僕だって知識があるところなのだから知っているのだけど、実際、そう言われて、直ぐに行動出来るのか。 と言ったら、意外にもすんなりと体は動こうとしてくれない。  きっと恥ずかしいというのが人間にはあるのだからであろう。 「って、今まで、御手洗さんはネコの子に、そう言って来たのですから、余裕で四つん這いの状態になれますよね?」  そう北山は僕に煽るように言ってくる。  本当に卑怯だ。  僕がこういう行為に関して経験者なのだから余計になのであろう。  とりあえず、こうなんか人に指示されるのが嫌だ。 と思いながらも、とりあえず北山に言われた通りに行動する僕。  いや指示されるのが嫌なのなら、ある意味北山よりも先に行動してしまえばいいのではないのであろうか。  とりあえず四つん這いの体勢へとなる。
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