可愛い顔した童顔はSだった

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可愛い顔した童顔はSだった

 ネコの気持ちになって初めて気付いたのだが、断然ネコの方が恥ずかしい。  確かに今までだって裸の姿でこういう行為をして来たのだから、前を見せるのは慣れている方だと思っているのだが、後ろの方を人に見せるのは慣れてない。 寧ろ恥ずかしいくらいなのだから。 しかも四つん這いの体勢なら余計に僕の自分でも見れないソコは北山には丸見えの状態だろう。  とりあえず僕の方は目でも瞑ってやり過ごすしかない。 「ホント、まだまだ、全然ココは閉じきっちゃってますね……」  そう言うと、北山は僕の後ろの蕾をツンツンと指先で突いているようだ。  だが僕のソコはまだ開こうとしてないのかもしれない。  まぁ、当然なのかもしれないのだが。 だってまだソコさえも弄ってないのだから余計にだろう。 それにまだ僕の方はソコに入れるとかいう行為に慣れてないのだから。 「先ずはココを広げていかないとですからねぇ」  そう独り言のように北山は言って、いきなり僕の後ろの蕾へと指を二本入れ後ろの蕾の入口部分をその指先二本で広げて来る。 「ん……んんっ!」  こう無理矢理こじ開けて来るもんだから、僕の体に力が入ってしまい、更に息を詰まらせてしまうのだ。 だって人間っていうのはそういうもんだろう。 痛いと体に思わず力が入ってしまうもんなのだから。 「ですよねぇ。 流石に指二本では痛いですもんね……」  と言って来るところからすると、北山は僕の反応をただただ見たかっただけなのかもしれない。  ここでもし完全なMな奴だったら、痛くても、もっといい声みたいなのは上げるのだから。 流石の僕はあまりにも痛そうな声を上げてしまっていた。  だって痛いもんは痛い。 それを素直に伝えないで先に進めてもらっては困るからだ。 「指だけで痛がってもらってたんでは、ホント、御手洗さんの中に僕のを挿れるまでは本当に時間が掛かってしまいそうですよねぇー」 「だ、だって……僕は元々……タチだった訳で……」 「ま、確かにそうだったのかもしれませんが、今はネコになったんですよね? なら、この後、どうしたらいいのか? っていうのは分かってますよね?」 「あ……」  本当にそこは悔しいところだ。 そう僕が昔はタチだったからこそ、本当に先のことまで分かっているのだから、わざと北山の場合には聞いて来るのであろう。 「早く言ってくれませんと、指だけでココ慣らしちゃいますよー」  そう言いながら北山は再び僕の後ろの蕾へと指を入れてグチュグチュとして来るのだ。 「ぁ……くっ!」  まだ僕の方は全然気持ちよくはない。  本当に今はまだ痛いだけの行為だ。
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