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あやかとの結婚に向けて動きはじめていたのだ。
「あやか、ここにラック置いたら便利だと思うんだけどどお?」
「そうですね、いいと思います」
「あやかの部屋は、何か家具買う」
「大丈夫です、引っ越す時、荷物少ない方が楽ですから」
「あやかは引越しさせないよ、ずっと俺の側にいてくれないと困るよ」
思いもよらない潤一郎の言葉に、あやかの頬は緩んだ。
(でも、ハウスキーパーとしてだよね)
二人で色々な店を回った。
途中で食事をして、まるでデートしてるみたいとあやかはウキウキしていた。
車で出掛けて、あやかは帰り助手席に座るように促された。
「あやか、助手席に座って」
「えっ、でも……」
「隣にいないと話が話出来ないだろう、バックミラー越しだと俺が運転しづらい」
「ここはゆかりさんの席ですよね」
「ゆかりはこの車に乗せたことはないよ、この席はあやかの席だ」
潤一郎はにっこり微笑んだ。
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