空からマイクが降ってきた

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 高校へ入学早々。死んだ。一目惚れだった。だけど、その子は本物の国民的アイドルグループのリーダー。  佐江島 萌理。  もう無理だろうが。  なんだろうが……。  墓場は用意した!!  さあ、いざコクってやるぞ!   高校二年の時に、夕日が映える放課後の教室の片隅で、二人きりになった。コクろうとして、そして、話そうとして、でも、振り返った彼女の顔は……。    フッ。結果、玉砕した。   楽しい高校生活をありがとうございました!  だけど、その後に高校三年の異能科で、突然、俺にも強力な異能の力が!!  その異能の力とは……。  全国異能力試験でトップになれるほどだった。 「お兄ちゃーん……」 「あ、はい!」 「掃除しとかないと、ママにぬっころされるわよ」 「ああ……」  俺は部屋の片隅に置いてある掃除機へと、トボトボ歩いて行った。 「お兄ちゃん。その掃除機壊れているよー。ママが壊した」 「はい? って、ママよ!! 俺に手で掃除しろというのかーーー!!」
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