海洋浮上都市アトランティス

3/5
前へ
/11ページ
次へ
 ここは、ダンボール箱が幾つもの棚に積まれているだけの殺風景な場所。 「これからどうする?」 「いや、俺に聞かれても……」 「森島 恵美ちゃんを守ってればいいんだよな?」  広々とした倉庫内で、20名の推し活と恵美が隅っこで、震えながら縮こまっていた。 「ああー、違うぞー。成川 英瑠璃ちゃんと、大木 利弧利戸ちゃんも守ってだなあ」 「でも、敵は何? 何が目的なんだろう?」 「そりゃ、大金じゃないのか?」  恵美が痺れを切らして、立ち上がる。 「きっとー、テロリスト集団なんだから、何か核兵器とか関係してるんでしょ」 「恵美ちゃん。賢い!!」 「最高!」 「可愛い!」  会場11番倉庫内は、賑やかになっていた。      
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加