2人が本棚に入れています
本棚に追加
昼の十二時。職場で唯一ゆっくり出来る時間が来ると、俺はフラリと会社を出ていつもの飯屋へと向かう。ぼんやり歩いていると、突然肩をポン、と叩かれた。
「よお和樹」
「なんだ、剛志か」
同僚で友人の剛志だった。こいつもあの飯屋の常連なので恐らく行きは同じになるのだろう。内心面倒臭いなと思った。飯は一人で静かに食べるのが趣味なのだ。
「なんだとはなんだ。お前もあそこ行くんだろう?じゃ、同伴させてもらうぜ」
やはりそのつもりだったようで、俺達は揃って同じ店に行くことになってしまった。
最初のコメントを投稿しよう!