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二人で寝ていても心も身体も通じ合えないのが寂しすぎて悲しすぎて虚しすぎた。こんな事ならいっそ、一人きりで寝ているほうがマシだった。
これまでの夫の数々の所業に加えてこんな事もあったので、二つある部屋を夫婦それぞれの部屋にして別々に寝る事を提案した。
怒りや憎しみから家庭内別居を申し出たのではない。あまりにも傷つきすぎたのだ。
誠実に努力を重ねているのにもうこれ以上、私になんの責任のない事で責められて傷つけられたくなかったのだ。
それは人として当たり前の感情である。なんのわがままでもない。
ところが私が家庭内別居を申し出ると、夫は難色を示したのだ。
自分から問題の種を蒔いておきながら、当然の結果を刈り取るのは嫌がるのである。
だったら最初から問題の種など蒔かなければ良いのに。
「これまでの学クンの度重なる不誠実な態度や矛盾した態度が原因で、もう学クンを信頼できなくなってしまったの。
学クンがこれまでの自分をよく反省して改善すれば、失った信頼を回復できるから。そうなれば家庭内別居は解消して、また一緒に暮らせるようになるから」
私の説明で、夫はようやく納得した。
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