始まりの1年目

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 少し肌寒い中、昔よく一緒に遊んでいた公園に来てみた。  あと30分くらいでバイト帰りの風月が通りかかるはずだ。  公園内が見渡せるベンチに座りボーッと子供たちを眺めていた。  街路灯の横の時計が17時(ごじ)になり、子供たちが次々と帰って行く。  本当の一人ぼっちになった私は、フラフラと吸い寄せられる様にして砂場にやって来た。 「…懐かしい」  丸い砂場の中にしゃがみ込んで、サラサラとした砂を手に取ってみた。
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