始まりの1年目

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 17時半になり、街路灯が灯った。 「何やってんの?」  突然背後から声がして、一瞬心臓が止まった。  振り返るとそこには、先月14歳になった風月の弟の翔馬(しょうま)が立っていた。 「あ、翔馬か…。声、風月と同じすぎ」 「律子1人?マジで何やってんの?」 「いや…風月待ってたんだけど、何か急に懐かしくなっちゃってさ」 「バカじゃん…顔、すげぇ砂付いてる」  そう言って、しゃがみ込んだ翔馬がパーカーの袖で顔を撫でてきた。  うわ、顔もそっくりだから何か変な感じ…。
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