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ーー
「林間学校のしおり」通りのことをしているうちに、長い一日は終わった。
本当に長い一日だった。
皆で作った晩ご飯もあまり味がしなかった。
「あんずー! お風呂だって!」
ぼーっとしていたわたしの目の前に、柚葉の顔が近づいてきて息をのんだ。
「あはは! びっくりしすぎ」
「ごめん。ぼーっとしてた」
「眠たくなった?」
「眠いのは眠いよ。超疲れたし」
「じゃあ寝れるんじゃない?」
「そう簡単な話じゃないんだよ……」
寝ようとしたところで、ウトウトしては意識が浮上して……を繰り返すことになる。
最後にどこかに泊まりに行ったのは小学生の頃の林間学校だったし、今なら……と思わなくもない。
だけど、ちゃんと寝られるような気もしなかった。
「とりあえず、お風呂行こうよ。体温まったら案外寝れるかもしれないし」
「……うん」
柚葉に急かされ、わたしはお風呂セットをリュックから引っ張り出した。
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