2人が本棚に入れています
本棚に追加
一度拒否した立場で弘明の誕生日にハイキングに行こうと誘うと、弘明の為に無理をしていると思われてしまうので、彼女は「やまでおいわい・山でお祝い」とメッセージを送り、ミステリー好きの弘明が気付いてくれるのに賭けた。
真のメッセージに気付かれなかったら、家庭の事情で当日にお祝い出来なくてごめんと、普通に誕生日をお祝いする。
真のメッセージに気が付いてくれたら、ハイキングに行く。
綾はどう祝うかを二者択一に託した。
ミステリー好きの弘明に謎を残し、アウトドア派の弘明とハイキングに行く。
それを、自分が無理をしていると思われないようにするには、この方法しか思いつかなかったのだ。
弘明は、綾の手を優しく握り、歩を進める。
彼女にとって初めての山登り。
弘明の温かい手の感触が、彼女の心をさらに高揚させる。
二人は、笑顔を交わしながら、一歩一歩を大切に進んでいった。
周囲の自然の美しさに目を奪われ、木漏れ日が二人を包み込む。彼女の心には、これからの未来への期待が膨らんでいた。
山道を進むにつれ、周囲の風景が変わり、緑の香りが彼女の心を癒していく。
最初のコメントを投稿しよう!